考証バンドワゴン効果 – バスに乗り遅れよう

考証バンドワゴン効果 – バスに乗り遅れよう

経済学やマーケティングの用語で、バンドワゴン効果というものがあります。

バンドワゴンとは、大家族の古本屋…ではなく、パレードの先頭を走る楽隊車のこと。

流行しているもの、多くの人に選ばれているものに対して、それだけで自分も選びたくなってしまうという心理が働くことはないでしょうか。
そのおかげで、ますますひとつのものに人気が高まることがあります。

バスに乗り遅れるな」と言われることもよくあります。

これを聞くと、いつも頭のなかに、乗客でぎゅうぎゅうになったバスの光景が思い浮かびます。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみます。
バスに乗り遅れたとして、それでどうなるのでしょう?

 

数学の問題で、一定の間隔でバスが発車する路線があるとします。

なにかのきっかけで、そのうちの一台が少しだけ遅れたときのことを考えましょう。

すると、次のバス停では、そのぶん到着が遅れます。
そうなると、本来はそのバスに乗れなかった人も乗ることができるので、その乗車時間ぶん、また発車が遅れます。

それがくり返されると、その遅れたバスは、どんどん混雑していきます。

それ以外の条件が同じだとすると、次のバスに乗る人は少なくなるので、到着は遅れず、バスの発車の間隔は詰まっていきます。

最終的には、ひとつのバスだけが満員になって、すぐ後に来るバスはガラガラ…という状況が発生してしまいます。

実際に、ここまで極端でなくても、バスや電車のダイヤが乱れたときに、慌てて遅れてきた便に乗ろうとせずに、一本見送れば意外にすいていることがあります。

 

つまり、何が言いたいのか? というと。

 

「バスに乗り遅れるな」と言われたときは、「既にそのバスは遅れているのではないか?」という視点を持っておきたいということです。

 

自分で選んだものであれば、行動や決断を早めることで有利になることはあります。

けれど、バンドワゴン効果の場合、それは自分で選んだこととは限りません。
本当に得をするのは、その前のバス(あるいは、バンドワゴン)に乗っていた人だけだったりするもの。

そんなときは、むしろ混雑を避けて「バスに乗り遅れよう!」と考えてみても良いかもしれません。

Published by mizuho

文字遣い/探索士 ——策を練るのが策士なら、探索するのが探索士だ。

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