好きのきもちのキャッチボール

あなたには、好きなこと、偏愛しているものがあるでしょうか。

そしてそれを、他人に公言できるでしょうか。

 

とりわけ内向型人間にとっては、自分の「好き」をはっきり口に出すことに、ためらうことも多いでしょう。

 

自身の好きなことが、相手に受け入れられなかったらどうしよう。

他人と違った趣味、嗜好をもっていることで、変に思われないだろうか。

 

そうやって考えすぎてしまったり。

 

あるいは、自分の好きなことなのだから、他人に理解してもらわなくてもかまわない。

そういう考え方も、いいと思います。

 

でも。

 

自分がなにかを好きだと公言することで、そのことばに共感してくれる人がいたり。

いつのまにか、興味や関心の近い人が、まわりに集まってきたり。

そうやって、ひとりだけでは見えなかった、新しい世界が広がっていくこともあります。

 

それはまるで、好きというきもちをことばに載せた、キャッチボールのようなもの。

 

キャッチボールというのは、考えてみればふしぎなことばです。

現象としては、ふたり、あるいはそれ以上でのボールの投げあい。

だから、最初は必ず、誰かがボールを投げるところからはじまります。

けれど、視点はあくまで投げ手(ピッチャー)ではなく、受け手(キャッチャー)にあります。

 

ピッチボールではなく、キャッチボールである理由。

それは、お互い、相手がちゃんと受けとめられるように、ということを考えてボールを投げるからかもしれません。

 

わたしの好きなきもち。

それは、相手にちゃんと届くだろうか。届いたらいいな。

不安と期待が入り混じりながら、それでも思い切ってことばに出してみましょう。

 

あなたの好きなきもち。

わたしの世界を、もっともっと広げてくれるかもしれないもの。

自分とは違う視点をもっていても、しっかりと受けとめましょう。

 

語りたくなるまち – ひろしまたてものがたり

前回のイケフェス大阪の記事では、大阪の名建築を紹介しました。

でも、このような魅力ある建物を公開する試みは、大阪だけのものではありません。

他でもない、わたしの偏愛するまち・広島でも、そんなプロジェクトがありました。

その名も、ひろしまたてものがたり。

ひろしまたてものがたり

あなたも「ひろしまたてものがたり」に投票してみませんか?

 

第一章として、県民から魅力ある建築を募集し、100件を選出。

第二章では、委員会の選出したベストセレクション30と、投票で選ばれたベスト30の発表がありました。

2016年は、11/12(土)・11/13(日)を中心に、そのうち一部の建物の一斉公開も予定されています。

今回は予定が合わずイベントには行けなかったのですが、せっかくなのでベストセレクション30に選出された建物をご紹介します。

 

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まずはやはり、原爆ドームと広島平和記念資料館。訪れたことがある方も、ぜひおりづるタワーからの視点を体感ください。

 

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世界平和記念聖堂。戦前と戦後にわたって活躍した建築家・村野藤吾さんの戦後の代表作。

モダニズム建築と、カトリック教会の世界観をともに感じさせる、ふしぎな空間です。

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改築中ですが、広島アンデルセン。

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ここからは過去の写真です。

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竹原市、大久野島の旧軍施設。

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かつての陸軍の毒ガス施設跡も、いまはうさぎの楽園となっています。

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こちらは江田島、海上自衛隊幹部候補生学校・第1術科学校。

海軍士官学校時代の建物がいまも現役で使われています。

中の一部の建物は見学ができます。(毎日決まった時間に受付)

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戦争関連の施設がやはり多くなりますが、それ以外もまだまだ、たくさんのたてものがたりが。

大阪と同じく、戦前の銀行・金融関係の建物はやはり荘厳です。

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日本銀行旧広島支店。定期的に、さまざまな展示が行われているようです。

 

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鞆の浦の、しまなみ信用金庫。セレクションに入っているのは江戸時代の太田家住宅ですが、写真が見つからなかったので。角に入口があるのが素敵。

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大崎下島、御手洗の乙女座。「たまゆら」や「ももへの手紙」といったアニメの舞台にもなっています。

 

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最後はやはり、宮島の厳島神社。潮の満ち引きに伴って刻々と変わる景色は、何度訪れても見飽きません。

 

ついつい、広島偏愛シリーズの数回分のネタを消費してしまった気もしますが(笑)、思わず語りたくなる、語りだしたらとまらない魅力のつまった場所。

そんな広島を、もっともっと多くの人に知ってほしいと思います。

 

 

大阪に息づくたてものをめぐる – イケフェス大阪2016

大阪といえば、どんなイメージをもたれるでしょうか。

天下の台所、お笑い、たこ焼き、ソース二度づけ禁止、カモノハシのイコちゃん…。

でも、それだけではありません。

大阪には、明治から昭和まで、いわゆる日本の近代建築が数多く残り、その多くが、いまも現役で使われています。

その魅力に着目し、大阪のまちをまるごと建築の博物館に見立てて楽しむのが「生きた建築ミュージアムフェスティバル」、通称イケフェス。

生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2016

大阪の’生きた建築’が扉を開く特別な2日間。昨年は延べ3万人が参加した日本最大級の建築公開イベント。普段何気なく使われている大阪の’生きた建築’が主役の2日間です。いつもは中に入ることができない「あの建築」を見学する絶好のチャンス。秋の週末、一味違った大阪をお楽しみ下さい。

 

毎年開催されており、2016年は11月5日(土)と11月6日(日)のあいだ、多くの建物やビルが特別公開されました。

いくつかは、事前に申し込みが必要な抽選制となっており、残念ながら今回は落選してしまいました。

しかし、当日でも先着順で入場できるところが多くあり、じゅうぶん楽しめるイベントとなっています。しかも驚くことに、すべてが無料。

今回は、そのうちの一部をご紹介します。

 

まず、イケフェスを楽しむために必須なのが、公式ガイドブック(税込300円)。

2016年版は大阪市内の一部書店でしか販売されていないようだったので、当日購入することにしました。

今回は前から気になっていた、柳々堂さんへ。

地下鉄四つ橋線・肥後橋駅近く。店内に所狭しと並べられた建築関係書籍の数々、短い時間ながら楽しませてもらいました。

柳々堂(@ryuryudo)さん | Twitter

柳々堂 (@ryuryudo)さんの最新ツイート 大阪の建築書専門店です。営業時間は平日が8:30~19:00、土曜が8:30~15:00、日曜祝日は定休日です。 大阪市西区京町堀1-12-3

ここから東の御堂筋線・淀屋橋駅〜本町駅、堺筋線・北浜駅〜堺筋本町駅あたりは、イケフェス参加の物件が密集しています。

竹中工務店の入居する御堂ビル。こちらではガイドツアーに参加することができました。

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シンプルな内装を楽しめる受付ホール。改装前は、また違った雰囲気だったそう。

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屋上も。

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お土産に、神戸にある大工道具館の招待券もいただけたので、またそのうち行ってみたいです。

 

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ここからは戦前の建物。入口がかわいい芝川ビル。

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新井ビル。撮りたかった階段の写真!

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生駒ビルヂング。地下サロンのブループリントに、思わず溜息が漏れます。

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そして三井住友銀行大阪本店ビル。

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内部は天井のステンドグラスの一室のみ撮影可能でしたが、吹き抜けの営業フロアがすばらしい。

まさに商都としての大阪を象徴するような場所です。

ふだんの日常のなかで、こんな空間に訪れることができる大阪の人がうらやましく思えます。

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川を渡って、となりの住友ビルディングとツーショット。

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なんかいました。

 

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少し北に行って、イケフェスの公開対象ではないですが、大江ビルディング。

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この一室で、連携事業「みんなの建築ミニチュア展」が開催されていました。

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お城や太陽の塔など、名建築の数々をミニチュアで再現。

 

ちょっと寄り道して、京阪中之島線で天満橋駅まで。

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素敵かわいい紙もの・雑貨を扱う夜長堂さんにお邪魔しました。

夜長堂 | レトロモダン雑貨

~お知らせ~ 「夜長堂さんは何屋さんですか?」と、出会った人からよく聞かれます。 夜長堂は2006年頃より、古道具の買い付けと卸をメインで活動していました。 …

 

店主の井上タツ子さんは、関西のいいビルを愛好するBMC(ビルマニアカフェ)のお一人でもあります。

最新刊「喫茶とインテリア」はビル好き・喫茶店好きの方どちらにもおすすめ。この本についての記事は、またいずれ…。

 

さて、今回は基本的に中之島周辺に絞って建物を巡ったのですが、一か所、どうしても行きたいところがありました。

それは、地下鉄四つ橋線/御堂筋線・大国町駅近く、モリサワ本社ビル。

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言わずと知れた、大阪ならず日本を代表するフォントメーカー。このサイトでも、Webフォントサービス「TypeSquare」でお世話になっています。

株式会社モリサワ

「文字を通じて、社会に貢献する。」株式会社モリサワの企業サイト。フォント製品・ソリューション、文字を通じた文化活動、カスタマーサポート、企業情報を掲載しています。

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受付ホールの椅子、これがホントの字形!

イケフェスの一環として、5Fのショールーム「MORISAWA SQUARE」が特別公開されていました。

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エレベータ前フロアの数字も立体化。

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展示はというと、巨大フォント見本帳、活字、写植機など、まさにモリサワと文字の歴史を実感でき、とても今回だけでは時間が足りません。

モリサワ主催のイベント・セミナーで見学できることもあるそうなので、また何かの機会を見つけて、ぜひ再訪したいところ。

 

 

イケフェスの建物は、ふだん一般公開していないところもあれば、お店として普通に入れるところもあります。

その混在ぶりもまた、生きている都市らしさを感じます。

 

 

原爆ドームと広島のまちを俯瞰する視点 – おりづるタワー

広島のまちの風景といえば、原爆ドームを思い浮かべる方も多いでしょう。

昭和20年8月6日。あの日以来、時を止めてしまったようなその光景は、何度訪れても胸がいっぱいになります。

 

その原爆ドームの東隣に、2016年(平成28年)、おりづるタワーという施設がオープンしました。

おりづるタワー HIROSHIMA ORIZURU TOWER

今まで見たことも感じたこともない空間、「おりづるタワー」は世界遺産・原爆ドームの隣にオープンした新しい観光名所です。

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1Fの無料開放エリアは、カフェと物産館になっています。

握手カフェと名づけられたこちらでは、もみじ饅頭アイスや、広島風お好み焼きをタコス風スティックにした「オコス」など、オリジナルメニューが盛りだくさん。

お好み焼きは食べたいけれど、ちょっと量が多い…というときにも良さそうです。

それまで原爆ドーム周辺に少なかったお土産屋を含め、繁華街である紙屋町・本通への回遊性も考えられています。

有料スペースとなっている展望台の入館料は、おとな1700円。後述する「おりづる投入」を体験する場合は+500円かかります。売上の一部は原爆ドーム保存や広島市の平和推進事業にあてられるとのこと。

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展望台へは、スロープか直通エレベータで向かいます。かなりの高さがあるので、健康面に不安のある方はエレベータを使いましょう。

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12Fでエレベータを降り、屋上展望台・ひろしまの丘へ。

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これは小塚ゴシックでしょうか。

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正面階段を上ると、一気に視界が開けます。

 

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原爆ドームはもちろん、広島平和記念資料館、旧広島市民球場まで、広島のまちが一望できます。よく晴れた日には、瀬戸内海や、宮島の弥山まで見渡せるのだとか。

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これまでも、そごうの高層階から部分的に見渡せるところはありましたが、ここまでのパノラマで平和記念公園を見下ろす視点は無かったのではないでしょうか。

この体験を設計したのは、瀬戸内国際芸術祭の舞台でもある犬島精錬所・直島ホールなどを手がけた三分一博志さん。
配布されていたフリーペーパーによると、広島の「風と水のリズム」を感じてほしいとのこと。

三分一さんは、おりづるタワーのオーナーであり、広島マツダの社長を務めていた松田哲也さんの同級生という縁でビルの改装を頼まれたそう。

現代の広島のまちの魅力を伝えるという想いが伝わってきます。

 

平和記念公園をずっと眺めていると、修学旅行生がひっきりなしに訪れる様子が見えます。

原爆ドームは時間が止まっているように見えて、その周辺は、絶え間なく移り変わっていきます。

 

 

ひとつ下の12F。ここでは原爆ドームを、また違った視点で見つめることができます。

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原爆ドームが原爆の被害を受ける前、そこは広島県物産陳列館でした。その建物を設計した建築家、ヤン・レツルにまつわる展示。

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また、原爆の爆心地はドームではなく、少し離れた島外科内科。その場所も、ぜひとも記憶にとどめておきたい。

 

その横、おりづる広場は、折り鶴をモチーフとした体験スペースになっています。

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そしてここで、自分で折った鶴を、ビル壁面の空間、おりづるの壁に投入することができます。
入館前は、500円は少し高いと思ってしまったのですが、ここに来ると、体験しないともったいないという気持ちに。

カウンターで5枚の折り紙を渡され、好きな数だけおりづるを作ります。

投入のことを考慮して、紙は少し固め。

折り方をおぼえていない人も、解説があったり、案内の人がいるので安心です。
折り目に沿って、模様がついた紙もあります。
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Processed with Rookie Cam

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3人家族にしてみました。

案内に従って、ガラス貼りのおりづるの壁へ。一羽ずつ、静かに投入していきます。

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まっすぐ下りていくものもあれば、ループを描いていくものも。
途中で引っかかって止まるものもあるそうです。

こうして、オープン以来、来場者の折ったおりづるが、少しずつ積み重なっていきます。

高さ50mの壁がいっぱいになるまでには、100万羽のおりづるが必要。いまのペースだと、数年はかかるとのこと。
いっぱいになったら、また再生紙として折り紙などに活用されるそうです。

ちなみに、平和記念公園に届いた千羽鶴はいままでも、障碍者支援事業と協力し、再生紙としてよみがえっています。

おりづる再生プロジェクトとは |おりづる再生プロジェクト

株式会社 文華堂 〒730-0042 広島市中区国泰寺町2-5-3 電話/082-241-2415 FAX/082-241-2459 …

 

想いは形を変えて、何度でもよみがえる。
スクラップ・アンド・ビルドで、この国は発展してきた。

そんなことを感じさせます。

 

帰りは、スロープでゆっくり下りていきました。

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漫画家・佐藤秀峰さんの作品も展示されています。

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これは違うサトウさん(^^;
おりづるタワーに合わせて設置したものではないと思いますが、まさか、こんな間近で見られることになるとは想像していなかったのではないでしょうか。

 

展望台は、当日であれば再入場可能とのこと。

今回は昼しか訪れることができませんでしたが、夕方や夜景も綺麗そう。

春には平和記念公園を桜が彩るということで、ぜひまた訪れたいですね。

 

四季折々や時刻の変化とともに移り変わる広島のまちを体感できる、新しい広島名所の誕生です。

四国の山と海を感じる – 屋島・四国村

瀬戸内国際芸術祭の舞台である、香川県高松市。

港や市街地から少し離れた、屋島にも作品が展開されていることをご存知でしょうか。

公式ガイドブックにもひっそりとした記載なので、穴場のような感じですが、また島とは違った楽しみ方ができます。

 

屋島山上へのアクセスは、JR屋島駅、あるいは琴電屋島駅から30分〜1時間おきに出ているシャトルバス。

今回は琴電高松築港駅から瓦町駅で乗り換え、ことでん志度線へ。構内に動く歩道もあるほど、意外に乗り換え時間がかかるので要注意です。

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琴電屋島駅、フォルムもカラーリングもかわいいですね。

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駅の目の前にあるバス乗り場で、琴電のマスコットキャラクター、ことちゃんがお出迎え。

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バスが来ました。通常運賃は後払い100円、ただし瀬戸内国際芸術祭のチケットを見せれば無料です。

 

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屋島は日本書紀にもその名があり、源平合戦の舞台にもなった古刹。さっそく良い文字に出会います。

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四国霊場、屋島寺。

その奥を進んでいくと、作品がありました。

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長谷川仁さんの猪おどし。

その奥にも同じシリーズの猪が。

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このフォルム、かわいすぎます。

 

せっかくなので、そのまま屋島城跡まで歩いてみました。

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ご注意!! イノシシが出没しています。はい、先ほど会いました。

 

10分ほど歩くと、屋島城跡です。復元された城門遺跡の奥に、高松市街が見渡せます。

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ここは昔、海でした。(ブラタモリのナレーション風)

それはそうと、これはうつくし明朝体ですね…!

 

来た道を戻り、屋島山上商店街へ。

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れいがん茶屋。厄除けの瓦投げができるそうです。一日に投げられる数が決まっている…のかどうかは知りません。

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山の中に山がありました。その名も喫茶マウンテーン。メニューは名古屋のマウンテンに比べたら普通…かどうかは知りません。

 

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気を取り直して、ふたつめの作品。ジョン・クルメリングさんの hi 8 way。

「作品には、上らないでください」と書いてはありますが、案内の方によると、決まった時間だけのぼれるそうで、ちょうどのぼらせてもらえました。

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展望台よりも、さらに上から、瀬戸内海の多島美を見下ろす特別な体験。

 

先に進むと、長谷川仁さんの作品がもうひとつあると教えてもらいました。

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やけにキラキラした目のイルカが出迎える、新屋島水族館。

で、これはフォントワークスのぶどうですね…!

ぶどう L | デザインクラブ | 書体を選ぶ | FONTWORKS

フォントワークスは日本語書体・フォントの販売、OEM書体・フォントの開発、LETSを提供しています。

イルカショーをやっているようで、看板の影からちらっと見えるのですが、今回は入りません。

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おすすめされても買いません。

 

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最後の作品。文字通り、木の上にすずめがすずなりになっていて、すばらしくかわいいです。

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さらに進むと、ぐるっと一周してバス乗り場のある駐車場まで戻れます。

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ここに来てのPOP体まつり…!

 

さて、帰りは少し時間があったので、ふもとの四国村にも寄ってみました。

四国村 – 来たことのある 初めての場所

四国村は、民家を中心とする古建築をテーマにした広大な野外博物館です。彫刻家・流政之氏や建築家・安藤忠雄氏の作品や季節の花々の他、本場讃岐うどんもお楽しみいただけます。

 

四国各地から古民家などを移築して作られた野外テーマパーク。愛知県でいうと、明治村やリトルワールドに近いでしょうか。

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シャトルバスは行きしか停まりませんが、琴電屋島駅からも徒歩5分ほどで行けます。

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村内にある四国村ギャラリーでは11/27(日)まで、藍染の布などを展示した「JAPAN BLUEの世界」展が開催中。

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安藤忠雄設計のギャラリー、中庭からの眺めもまた絶景です。

 

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うさぎで有名な、大久野島の燈台が!

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今回はあまり時間がなくて駆け足になってしまいましたが、また時間をかけてゆっくり村内をまわりたいですね。

(四国村の閉村時間は4月〜10月は17時、11月〜3月は16時半)

 

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ちょうど村を出るころ、赤い夕陽が建物を染めます。

写真には撮りましたが、きっと記録よりも記憶に残る光景です。

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