内気、引っ込み思案と言われ、生きづらさを感じることも多い内向型人間。
そんな人の手助けとなる本を、また一冊見つけたのでご紹介します。
その書名のとおり、プライベートでの人間関係、パートナーの探し方から、職場での働き方、対人交渉のコツなど、人生のさまざまなシーンにおける内向型人間ならではの悩みの解決方法が解説されています。
もちろん、ひとくちに内向型人間といっても、その度合や傾向はさまざま。
第一部では、まずチェックリストを使って、自分は誰か、どのような強み・弱みがあるかを知ることができます。
この本では「内向型」と「外向型」を、一本の直線の両端にある二点だ、と表現しています。(数学的に正しくは「線分」だと思うのですが…というのはともかく)
その直線(線分)のどこかに、わたしたちはひとりひとり、ここちよいと感じる範囲・快適ゾーンをもっていて、そのなかに生きているのだと。
そうやって自分の立ち位置を把握したあと、典型的な内向型人間の強み・弱みが紹介され、自分にあてはまるものを選んでいきます。
そして第二部では、それをどう人生の中で活かすことができるか? を考えていくことになります。
わたしの場合、かなり極端な「内向型」の側に寄っているために、生活の中で不都合を感じることもしばしばでした。
けれど、内向型にしては、新しいことへの好奇心や探求心は強いほうというのが特徴。
そこで、内向型ならではの分析力という強みと組み合わせ、新しい視点をどんどん取り入れつつ、その情報を整理・分析して問題解決にあたるのが人生戦略として有効ということがわかります。
実は、それこそが、このブログが目指すところ。二つ名である「探索士」というのも、そんな自己分析の結果だったりします。
人生というのが、大海にたったひとりで船を漕ぎ出すようなものだとしたら。
その航海には、方角を指し示す羅針盤が必要。この本を読むことで、それを手に入れることができると言えそうです。
もうひとつ大事なことは、羅針盤で方角がわかったからといって、けっして全員が同じ場所に進まなければならないわけではないということ。
漕ぎ出す海ですら、快適ゾーンをもとに、自分で決めることができます。
それこそ瀬戸内海のような、穏やかに見えて豊穣な内海がここちよければ、そこを遊覧するのでもいい。
あえて快適ゾーンから少しはみ出して、日本海や太平洋のような、ときに嵐も訪れる外海に漕ぎ出すのでもいい。
自分自身を正しく知ることで、実りのある、自分だけの生き方を見つけていきましょう。
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