国鉄中央線の記憶をたどる – 愛岐トンネル特別公開

国鉄中央線の記憶をたどる – 愛岐トンネル特別公開

中央線と言っても、東京ではなく、東海のお話。

 

JR名古屋駅からやってきた電車が高蔵寺駅を過ぎると、トンネルを通り、愛知県と岐阜県の県境を越えて多治見駅に向かいます。

いまでは10分程度で通り過ぎる、この区間のそばに、100年以上の昔、明治時代に作られた赤レンガの旧線が眠っています。

 

それは、忘れられかけた日本近代化遺産のひとつ。

 

その廃線路の記憶を呼び覚まそうと活動に取り組んでいるのが、愛岐トンネル群保存再生委員会。

愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイト

愛岐トンネル群の「秋の公開」が近づいてきました。11/26(土)~12/4(日)の特別な9日間です! 秋と言えば、やっぱり紅葉。 紅葉と明治の赤レンガトンネルが一緒に味わえる愛岐トンネル群へお出かけください。愛岐トンネル群保存再生委員会では、 公開に向け整備に頑張っています。

今回は、平成28年秋の特別公開に行ってきたので、その様子をご紹介します。

 

最寄駅はJR中央本線・定光寺駅

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ふだんは普通列車しか停まりませんが、特別公開中は一部の快速列車も臨時停車するようです。

 

定光寺駅はトンネルとトンネルの合間、崖っぷちのようなところにホームが作られています。

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名古屋からほど近いのに、まるで秘境駅の雰囲気を感じられる駅としても有名ですね。

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JR東海のICカード・TOICA圏内なので、Suica・ICOCAも使えます。

 

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2016年現在、保存再生活動の対象として一般公開されているのは 3号〜6号トンネル。

定光寺駅に近い3号トンネルが入口になります。中学生以上は、保険料・施設整備費として100円が必要。

 

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3号始発駅。すみ丸ゴシックではないですが、ちゃんと駅名標が用意されています。

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トンネルの中や外のあちこちに、かつての施設の痕跡やバラストが残されていて、あえて整備しすぎないようにしている印象を受けます。

路上観察学にも通じるものがありそう。

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かと思えば、誰が作ったのか、こんなかわいい木彫りの動物がいたり。

 

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3号トンネルを抜けると、竹林駅

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緑あざやかな竹林を抜け、さらに4号トンネルへ向かいます。

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大モミジ前駅。渓谷と色づくもみじの景色が楽しめます。

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会員の方のの手作り水車のある、水車前駅

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さらに進むと、お弁当や飲み物売り場のあるマルシェ駅

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せっかくなので、エビ味噌カツ弁当をいただきますね。

 

体力を回復したら、5号トンネルへ。

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トンネルを抜けると、レンガ広場前駅

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C57型SLの動輪が展示されていました。

自転車のペダルをこぐことで動かすことができる、というめずらしい動態保存の形式。

 

そして、いよいよラスト、6号トンネル。

ここまでは100m未満のトンネルばかりでしたが、6号トンネルは全長333m。

工事中に崩落があったために80m延長したそうで、トンネルの途中に元の入口跡があります。

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こんな神秘的なパイロンは初めて見ました。

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懐中電灯がないと、ほんとうに真っ暗。iPhoneの懐中電灯機能でもいいですが、ちゃんとしたものを持っていくことをおすすめします。

 

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そして、トンネルを抜けると、終点の県境駅

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そう、この先はもう岐阜県多治見市。

向かいの7号トンネル自体は名古屋市の所有ながら、いろいろ壁があって、行くことはできないのだそうです。

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委員会としては、7号、8号トンネルも公開対象として、その先の古虎渓駅までつなぎたいとのこと。

ふしぎな言い方になってしまいますが、いつか、この廃線跡が全線開通する日の来ることを待ち望みます。

 

 

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ということで今回は、来た道を戻ります。意図的か偶然か、「アイチしょうゆ」のかごを横目に。

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ゆっくり探索しながらだと、往復2時間くらいの道のりでした。次回は2017/5/3(火)〜5/7(土) に公開予定とのこと。

 

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おまけ。やけにフレンドリーなよびかけの中部電力さん。

 

Published by mizuho

文字遣い/探索士
——策を練るのが策士なら、探索するのが探索士だ。

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