今年・2017年からちょうど100年前、1917年と言えば、世界史の授業で習ったロシア革命の年です。
そして、その影響はロシアの西、北欧にも及び。
スカンジナビア半島とロシアに挟まれたフィンランドが同年、独立を果たします。
その独立100周年を記念したフィンランド・デザイン展が、名古屋を皮切りに、日本各地に巡回します。
フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展|2017年4月7日(金)〜 5月28日(日)愛知県美術館
「フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展」は2017年4月7日(金)から5月28日(日)まで愛知県美術館で開催されます。その後、福井、東京、宮城に巡回します。
名古屋会場はあいちトリエンナーレでもおなじみ、愛知県美術館(愛知県芸術文化センター10F)。地下鉄栄駅または久屋大通駅から、オアシス21を抜けて行くと便利です。
企画展の入場料は一般1,200円。当日のドニチエコキップか、公式ホームページから印刷した割引券の提示で100円引きになります。
展示は5部に分かれ、独立前後のフィンランドの伝統工芸から、いわゆる北欧デザインとして連想する家具・食器、そしてフィンランドにまつわるデザイナーの作品まで、色とりどりの内容となっています。
会場を出たところでは、展示をモチーフにした休憩スペースがあり、自由に撮影が可能でした。
ムーミンで知られる作家、トーベ・ヤンソン。
とびきりかわいい、エーロ・アールニオの椅子。もうひとつあったボールチェアは大人気で座れずじまい。
Amazonで見てみると、なんというお値段…!
特設ショップでもフィンランド・デザインの商品が多数あり、ここだけでも雑貨屋を見て回るような楽しさがあります。
目を惹いたのが、Glimmis(グリミス)というキラキラ交通安全グッズ(自動車のライトに反射して光るリフレクター)。
Glimmis / グリミス|スウェーデンのリフレクター
glimmisは、北欧で生まれたアクセサリー感覚で着けられる交通安全グッズ。スウェーデンで生まれたリフレクターそれがグリミスです。
ベビー用品として売られていますが、ストラップのように多くのデザイン・キャラクターが取りそろえられているので、老若男女幅広く好みのものを選べます。
バッグにつけるなどして、外出時は身につけておきたいです。
さて、ここまではフィンランド・デザイン展のご紹介。
もうひとつ、愛知県美術館では、コレクション展「美術館を(一足早く)解体する」が同時開催されています。
愛知県美術館は改修工事のため、今年末から1年半以上の休館が予定されています。
それに先駆けて、常設展示の一部の作品が「美術館の解体」をテーマにした展示に組み替えられています。
たとえば、彫刻作品を一部解体して展示することで、芸術と工芸の境目が浮かび上がってきたり。
絵画の裏側に貼られたシールから、作品の意外な変遷を知ることができたり。
何度も愛知県美術館に足を運んでいる人も、きっと新しい視点での発見があることでしょう。
休憩スペースの横から、企画展のチケットを提示して入場することができます。とてもおすすめですので、ぜひお見逃しなく。