車は急に止まれない。けれど行き先は変えられる

車は急に止まれない。けれど行き先は変えられる

長い道のりを進んできました。

歩き始めた頃、はるか遠くに見えていた目標は、まだまだ先にあって。

ひょっとしたら、いま行く道を先に進んでも、そこにたどり着くことはできないかもしれない。

そんな不安さえよぎります。

けれど、「車は急に止まれない」と標語にもあるとおり、人生も、どうやら急に歩みを止めることはむずかしいようです。

これはちょっと違うかも、と頭で判断して、じっさいにブレーキをきかせるまでの時間も。

ブレーキが、じっさいにききはじめるまでの時間も。

それまでの人生のスピードや、まわりの状況に応じて、長くかかることがあります。

 

それでも。

人生はけっして一本道ではありません。

この道を進んでいけないと思ったら、いつでも進路を変えることはできるのです。

もちろん、それだって少し時間はかかるけれど。

 

ちょっと曲がりくねった、行く先も見えない道をあえて進んでみたり。

まっすぐの道とは、スピードも景色もまるで違って見えるのも楽しいものです。

 

もと来た道を逆にたどることだって、けっしてムダではありません。

反対側からなら、いままで見えていなかったものが見つかるかもしれないし、行きは入りにくいと思った横道も、するっと入れてしまったりして。

 

同じところをぐるぐるしたって、たまにはいいじゃない。

迷子になっても、間違っても、道は道で、進めはススメ。

 

ときどきひとりでどんどん進んで。

誰かと合流して、また別れて。

そんな人々の道行く先に、幸多からんことを。

 

Published by mizuho

文字遣い/探索士 ——夕霧に包まれ消えゆく島の名を知る術も無し凪の私は

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