ブログとTwitterの大きな違い。それは、タイトルがあるかないか。
比較的長い文章を書くことになるブログでは、記事の内容を的確に表すためにタイトルが欠かせません。
わたしの場合、ある程度書きたい内容を頭の中でまとめたら、実際に文章を書く前に、記事タイトルを先に考えます。
これは、好きな作家のひとりである森博嗣さんの創作法に習ったもの。
タイトルを先に決めることで、書くべきテーマが明確に定まり、途中で迷うことがなくなります。
ついつい書きすぎてしまった場合も、読み直してタイトルにそぐわない内容なら思いきって割愛する、という判断材料にもなります。
この手法はブログに限らず、エッセイ・小論文・プレゼン資料・メルマガなど、さまざまなものに応用できます。
そして、どれだけ読み手の興味をひきつけるタイトルを考えられるかが、書き手の腕のみせどころ。
「凪の渡し場」の理想とするところは、タイトルを見ただけでも、なんだか楽しそうと思わせる、いい意味で気の張らない雰囲気が伝わること。
それと同時に、ちゃんと内容を伝えられるようにしたいので、本やイベントに関する記事ではハイフン(-)や読点(、)を多用します。
まず、対象となることがらについて自分の視点で表し、それと明確に分けて、対象の正式名称を記載するというスタイル。
水のような、空気のようなフォントを世の中に生み出す人がいる – 文字を作る仕事
ちなみに、フォントによっては見分けがつきにくいときもありますが、ハイフン(-)とダッシュ(—)や長音(ー)はそれぞれ違う文字なので、気をつけましょう。
ところで、更新した記事をTwitterなどに流すときのコツとして、タイトルだけではなく、読んでほしいポイントを伝えるようにしたほうがいい、というものがあります。
そのメリットは認めつつも、個人的には、自分のサイトの記事ならタイトルだけで充分なのでは、と思うタイプです。
Twitterのように文字数制限のあるメディアに発信するなら、できるかぎり表現を研ぎ澄まし、シンプルにしたい。
もともと、Twitter以外からブログを訪れた方のために過不足ないタイトルを考えているので、あえて説明を加える必要はないと思っています。
ただし、他人のブログであれば、また別の話。
タイトルで書き手が伝えたいと思ったポイントと違うところで共感したり、自分なりの視点でとらえることもあるでしょうから、それを表明することで、ひとつの記事が多面的なひろがりをもっていきます。
本にたとえれば、カバーにかけられる帯のキャッチコピーを考えるとわかりやすいでしょう。
基本的には、帯のキャッチコピーは著者自身ではなく、編集者が考えたり、他の作家などが推薦文として寄せたりするもの。
自分が帯を考えるよりは、まずはタイトルで勝負したいところです。
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