一人で旅する、瀬戸内国際芸術祭の楽しみ方【準備編】

瀬戸内国際芸術祭の夏会期がまもなく来週、2016年7月18日(月)からはじまります。

そこで、芸術祭を一人で旅するための楽しみ方を、過去の経験からご紹介します。まずは準備編から。

公式ガイドブックで行きたい島を決める

もしまだ購入していなければ、公式ガイドブックを今すぐ購入しましょう。
公式グッズ | 瀬戸内国際芸術祭 2016

それ以上に重要なのが、島の間を移動する船の時刻表と、島内バスの時刻表。

一日で多くの作品を見てまわりたくても、陸続きでない島を渡るには、どうしても時間がかかります。

大勢であれば海上タクシーやチャーター船という手もありますが、いずれも一万円以上。一人では予算的に厳しいと思いますので、事前に船の時刻を調べて、無理のない予定を立てることが大事。

船の区分にはフェリーと高速船があり、高速船は定員が少なく、混雑時には乗れないこともあります。
フェリーなら一人であればまず乗れないことはないですが、所要時間が長くなるので、フェリーを使うことがあっても余裕ができる予定を立てておくと安心です。

多客時には増便されることもあるので、現地に着いたら船乗り場で確認しておきましょう。

 

泊まる場所を決める

遠方から訪れるのであれば、せっかくなので泊まりがけで芸術祭を楽しみましょう。ガイドブックにも宿泊情報は載っていますが、わたしはいつもネット上の宿泊サイトを利用しています。

瀬戸内は、まだ他の地域に比べて一人で泊まれる旅館が多い印象ですが、会期中はなるべく早めに予約しておきたいところ。

せっかくなら島に泊まりたいという心情は理解できますが、何かあったときの安心感を考えると、高松を拠点にするのがおすすめです。

荒天時に船が欠航して泊まる島にたどり着けないという可能性もあります。
本州にお住まいの方で、瀬戸大橋が通行止めになることまで考えるなら、岡山県の宇野ですね(^^;

あとは、小豆島であれば旅館やホテルも多いです。土庄港・土庄本町あたりは本屋やスーパーなどもあって、島というイメージを覆すほど設備が整っています。

直島のベネッセハウスも候補としてはありますが、おひとりさまだと、とんでもないお値段なので…。いつか一人旅以外で泊まってみたい! という野望に協力してくれる人募集中です(笑)

ベネッセアートサイト直島

持っていきたいもの

行くことが決まったら、持ち物を準備します。
一人旅で必要なものをまとめているサイトはいろいろあるので、瀬戸芸ならではのものを中心に。

    • 公式ガイドブック
    • 芸術祭パスポート(事前に購入した場合)

時間があれば、現地で最初に買っても良いです。紛失に備えて、名前を記入しておきましょう。

    • パスポートケース

首から提げられるので、なにかと便利です。各港にある公式ショップで売っています。前回・前々回に買ったものがあれば、年度は違うのを気にしなければ使い回せます(笑)

setogei_passport - 1

    • 旅行の予定や宿泊場所の地図・連絡先をプリントしたもの

スマートフォンなどに入れておくのも良いですが、島旅という性質上、電波がつながらない、海に落とすなどの危険性を考えたいところです。電波が弱いとバッテリーも消費しやすいので、決まっている予定であれば紙で用意しておくと安心。場所がわからなくなったときに、人に訊きやすいというのもあります。

    • クリアファイル

上記の持っていく紙を入れるだけでなく、現地でもらったチラシなどをまとめるのに重宝します。複数に分けて入れられるタイプのものだと、整理しやすいです。

熱中症防止のために、飲み物を持っていくだけでなく、塩分補給のできるタイプの飴やタブレットを常備しておきましょう。

いつも服用している薬がある人はもちろん、船酔いしそうな人は、酔い止め薬も。これも水なしで飲めるタイプが便利です。

 

準備編だけで長くなってしまったので、今回はここまで。現地編に続きます!


宿探しなら「JTB旅館・ホテル予約」

カンパイ!広島県究極のガイドブック 広島秘境ツアーズ

広島県観光協会の「カンパイ!広島県\(▽‾\(‾▽‾)/‾▽)/」キャンペーンをご存知ですか?

 

ゆったりとした島時間を過ごす、一人旅。
気心の知れた人と訪れる、まだ見ぬ絶景。

それもこれも、広島に行けば叶えられる。

 

そんな広島の魅力を全国に伝えるために、広島県究極のガイドブックが毎年無料配布されています。

Vol.3となる今回のテーマは「秘境」。

選ばれた人だけが参加できるプレミアムツアー
旅行会社がプランニングしたツアー旅
そして、ちょっと変わった自由なコンセプトが楽しめるセルフ旅

無料ガイドブックとは思えないクォリティで、読んで楽しめる、訪れてもっと楽しめる一冊になっています。

 

たとえば…。

ねこ好きには、ネコ派の聖地・尾道路地巡り。

うさぎ好き、または秘湯好き(!?)には、瀬戸内の軍艦島とうさぎ島巡り。

ウェブサイトには載っていないようですが、ガイドブックには流川などナイト・スナック特集も。
お店の看板が掲載されているのは文字好きには楽しいですが、入るのは少し勇気がいりますね(^^;

 

ガイドブックはロフト・パルコなど全国で配布中。
広島県内の観光案内所などでは、早くも配布終了のところが多いようなのでお早めに。

広島県究極のガイドブック VOL.3の配布場所- カンパイ!広島県 広島秘境ツアーズ

そして、ぜひあなただけの秘境を見つけに、広島を訪れましょう(^^)


「カンパイ!広島県」のもとになった「おしい!広島県」キャンペーンのことを知りたい人は、この本を。

しまなみ海道の、知られざる転流のとき

このブログ「凪の渡し場」は、船が行き交う海の風景をイメージして名づけました。

海風と陸風が入れ替わる凪のとき、まるで世界が入れ替わる魔法がかけられたように、さまざまな視点を楽しむというのがコンセプト。

 

ところで、NHKの番組・新日本風土記を見ていたら、意外なことを知りました。

新日本風土記

平成28年6月10日(金) 放送回のテーマは、しまなみ海道。

広島県から愛媛県まで、大小さまざまな島に架かる橋が印象的です。

もちろん、橋が架かったいまでも、多くの船が行き交う光景は変わらずに見られます。

shimanami - 1

 

その船の行き来を管制する仕事をしている人によると、潮の流れが変わる「転流」のときが、実はもっとも忙しいのだそうです。

海上では、船は右側通行というのが国際的なルール。

しかし、しまなみ海道の来島海峡付近では、潮流の関係で、あるときだけ島を避けるために左側通行にする必要があるそうです。

 

 

わたしの大好きな、いつでも穏やかに見える瀬戸内海の風景。

それは、このような知られざる努力によって守られているのだということを知り、ますます魅力が増しました。

 


こちらは番組でも紹介された、船長の視点で撮ったしまなみ海道の写真集。