もちものから考える、やりたいことの実現

2019年も一週間が過ぎました。

年のはじめに目標を立てたり、やりたいことリストを作った人は、どのくらい実現できているでしょうか。

 

夢や目標を実現するためには、自分の〈もちもの〉を点検してみることが役に立ちます。

物理的に所有しているもの、たとえばパソコンやスマートフォン、自家用車などがあるかないかによっても、やれることは変わってきます。

それに加えて、資格や免許、機械を使いこなすスキルといった〈もの〉も、大きな要素になります。

 

大きな夢から逆算して、まずは何か「ものを手に入れる」という目標を立てるのも良いでしょう。

反対に、今年は「この資格を取る!」と先に決めてしまう方法もあります。

その資格を取ったあとで、ひろがった可能性の中から、ゆっくりとやりたいことを見つけてもいいのです。

 

そのいっぽうで、もちものが多ければなんでもできるかというと、必ずしもそうではありません。

せっかく高い買い物をしたのだから、使わないともったいない気がして、無理にでも使おうとしてしまう。

経済学ではサンクコストとして知られる概念ですが、既にかかった費用はもう戻ってくることはありません。

それをなんとか回収しようとすることで、かえってやれることの可能性を狭めてしまうこともあります。

それくらいなら、最初から使おうとしない、〈もちもの〉を増やしすぎないという手も考えられます。

 

どちらにしたって、人間が一生の中で手に入れられる〈もの〉は有限です。

そして、一年という区切りも365日、あるいは366日、けっしてそれ以上増えることはありません。

可能性は無限とはいいません。

けれど、ゼロにもならないのです。

 

大切なまいにちと。

大切なもちもの。

そして、やりたいことをやろうとする熱意さえ、ゼロでないかぎり。

掛け算すれば、大きな結果が得られます。

 

感情をベースにする、自分視点のふりかえり

早いもので、今年(2018年)もあとわずかです。

年始に立てた目標や、やりたいことリスト(ウィッシュリスト)を見直して、どれくらい達成できたかふりかえる人も多いでしょう。

ちなみにわたしは、2018年の100個のやりたいことリストのうち、残念ながら1/4程度しか実現できませんでした。

けれど、目標というのは時として、「どれだけ実現できたか」よりも、実現したことで「どれだけ嬉しかったか」のほうが大切なことがあります。

文字通り、達成度よりも達成感です。

 

リストを見返すことで、ひとつひとつ達成したときの楽しかった気持ち、あるいは実現できず悔しかった想いがよみがえってきます。

その過程もまた、次のやりたいことを実現するための足がかりになります。

(やりたいことリストを作ったことがない人は、ぜひ来年は作ってみることをおすすめします)

 

さて、ここでもうひとつ、気をつけたいことがあります。

それは、自分では達成できた、楽しかったと思っていても、別の人から見たら違うかもしれないことです。

 

たとえば自分では読んで面白かったと思った本、観て面白かったと思う映画でも、他人の「つまらなかった」という感想を耳にすると、それに引きずられてしまうように。

たとえばイベントに参加していても、まわりに退屈そうにしている人がいると気になって楽しめなくなってしまうように。

 

もちろん客観的な視点を得るのは大事なことで、仕事や学校など、社会的にはそれが評価基準になることも多々あります。

 

けれど、自分の立てた目標のふりかえりをするときには、自分視点を大切にしてほしいのです。

 

自分の人生が楽しかったかそうでないか、本当に評価できるのは自分しかいないから。

誰にとっても生の時間は有限で、他人の人生を生きる暇はありません。

 

今年も「凪の渡し場」にお越しいただきありがとうございます。

まだ年内に二、三回更新するのを目標とはしていますが(笑)、少し早めのご挨拶です。

よいお年を。