2019年も一週間が過ぎました。
年のはじめに目標を立てたり、やりたいことリストを作った人は、どのくらい実現できているでしょうか。
夢や目標を実現するためには、自分の〈もちもの〉を点検してみることが役に立ちます。
物理的に所有しているもの、たとえばパソコンやスマートフォン、自家用車などがあるかないかによっても、やれることは変わってきます。
それに加えて、資格や免許、機械を使いこなすスキルといった〈もの〉も、大きな要素になります。
大きな夢から逆算して、まずは何か「ものを手に入れる」という目標を立てるのも良いでしょう。
反対に、今年は「この資格を取る!」と先に決めてしまう方法もあります。
その資格を取ったあとで、ひろがった可能性の中から、ゆっくりとやりたいことを見つけてもいいのです。
そのいっぽうで、もちものが多ければなんでもできるかというと、必ずしもそうではありません。
せっかく高い買い物をしたのだから、使わないともったいない気がして、無理にでも使おうとしてしまう。
経済学ではサンクコストとして知られる概念ですが、既にかかった費用はもう戻ってくることはありません。
それをなんとか回収しようとすることで、かえってやれることの可能性を狭めてしまうこともあります。
それくらいなら、最初から使おうとしない、〈もちもの〉を増やしすぎないという手も考えられます。
どちらにしたって、人間が一生の中で手に入れられる〈もの〉は有限です。
そして、一年という区切りも365日、あるいは366日、けっしてそれ以上増えることはありません。
可能性は無限とはいいません。
けれど、ゼロにもならないのです。
大切なまいにちと。
大切なもちもの。
そして、やりたいことをやろうとする熱意さえ、ゼロでないかぎり。
掛け算すれば、大きな結果が得られます。