NHK Eテレの「スーパープレゼンテーション」に、マシュー・カーターが登場。加えて放送ではヨーロッパで活躍する日本人書体デザイナーへの取材も行ったとか。書体デザインの奥深い世界とその魅力を伝えます。
情報源: マシュー・カーターのTEDプレゼンテーションがテレビ放映 ● type.center
明日 2016年3月23日の放映ということで、ご紹介。
WindowsやMacに搭載されている「Verdana」などのフォントを作ったデザイナー、マシュー・カーターさんによるプレゼンテーション、楽しみです。
以下、放送後の感想です。
マシュー・カーターさんのTEDプレゼン、そして日本人書体デザイナー・小林章さんのインタビューでした。
フォント(書体)作りは工業デザインのようなもの、という発言が印象的です。
ふだん何気なく目にしていて、気に留めなければ、それが誰かが作ったものとさえ思わない。
けれど、無意識のうちに、なじみやすさとか、使い勝手の良さに関わってくるもの。
そこに、しっかり使い手のことを考えてデザインされものと、いい加減に作られたものとの違いが現れる。
日本でいう「ものづくり」の精神にも通じるのでは。
プレゼンテーションでも紹介された「Vernada」(サンセリフ体)と「Georgia」(セリフ体)は、まだまだ現役ですね。
パソコン(とくにWindows)を使う方は、憶えておいて損はないと思います。
Verdana
Georgia
たとえ日本語の資料を作っていても、英語の単語や文章が出てくるところだけは、MSゴシックやメイリオではなく、Vernada を指定しておくと、見栄えが違ってきます。
WindowsとMacの両方に搭載されている数少ないフォントでもあるので、どちらの環境でも作業するときにも便利。
活版印刷、写植、コンピュータ。それぞれの技術の発展に応じて、新しいフォントが作られ、あるいは廃れていきました。
そして、これからもきっとそれは続くでしょう。
人類がコミュニケーション手段として、文字で書かれた文章を必要とするかぎり。
欧文書体を楽しむならこの一冊。
マシュー・カーターさんのデザインしたVerdanaや、電話帳用フォント・Bell Centennial をはじめ、さまざまなフォントを写真付で紹介。