日本の伝統をロゴで味わう – Typography 10

年二回刊行される、文字をテーマにした雑誌「Typography」。

10冊目となる2016年11月号の特集は「日本語のロゴとタイトル」でした。

 

日本最初に紹介されているのは、室町時代の京都から続く老舗の和菓子屋、とらや。

とらやの和菓子|株式会社 虎屋

室町時代後期、京都で創業した和菓子屋「とらや」のオンラインショップです。「とらや」を代表する羊羹や季節の生菓子の情報、和菓子にまつわる歴史・文化、店舗の情報、イベントのお知らせなどを随時更新しております。

和菓子と言えば、単なる食べ物としてだけでなく、色、形、パッケージといったトータルデザインで手に取る人を楽しませてくれる、まさに小宇宙。

そのロゴデザインに着目して味わうことができる、今回の特集。

小形羊羹 5本入 | 箱入・詰合せ | とらやの和菓子|株式会社 虎屋

室町時代後期、京都で創業した和菓子屋「とらや」のオンラインショップです。「とらや」を代表する羊羹や季節の生菓子の情報、和菓子にまつわる歴史・文化、店舗の情報、イベントのお知らせなどを随時更新しております。

小形羊羹「夜の梅」「おもかげ」「新緑」「はちみつ」「紅茶」…筆文字がよく似合う、このネーミングだけで心が躍ります。

和菓子の名前のことを菓銘というのだということを、はじめて知りました。

 

小形羊羹 | 歴史 | とらやの和菓子|株式会社 虎屋

室町時代後期、京都で創業した和菓子屋「とらや」のオンラインショップです。「とらや」を代表する羊羹や季節の生菓子の情報、和菓子にまつわる歴史・文化、店舗の情報、イベントのお知らせなどを随時更新しております。

とらやの公式ページを見ていたら、昔のパッケージも見つけました。ウエストがスリムな「羊」、このロゴも素敵ですね。

 

その他にも、本誌では様々なデザイナーの手がけたロゴが紹介されています。

美術館の特別展ポスターなど、なかなかデザイナーの名前が出ることは少ないので、作り手ごとの作品集として見られるのは嬉しいですね。

とくに気になったのが、野村デザイン制作室の野村勝久さん。

野村デザイン制作室

山口県にデザイン事務所を構えています。広告や美術館のグラフィックデザインなどをしています。

作品の一部はこちら。

特別展 超絶技巧!明治工芸の粋 ─これぞ、明治のクールジャパン!! – 山口県立美術館

特別展 超絶技巧!明治工芸の粋 ─これぞ、明治のクールジャパン!! 2015年2月21日(土)〜4月12日(日) 山口県立美術館にて開催。

コレクション特別企画 雪舟と雲谷派 テーマでくらべる – 山口県立美術館

コレクション特別企画 雪舟と雲谷派 テーマでくらべる 2014年10月30日(木)~2014年11月30日(日) 山口県立美術館にて開催。

「ロイヤル・アカデミー展 イギリス美術の華麗なる150年」|静岡市美術館

No Description

 

明治・大正期のロゴの雰囲気を感じさせつつ、現代的なフォントを組み合わせても違和感がありません。

山口県で活動されていて、山口県立美術館や広島市現代美術館のポスターやカタログも多数制作されているそう。

思わぬところで広島偏愛シリーズとのつながりを感じて、勝手に嬉しくなりました(笑)。

ライフ=ワーク – 広島市現代美術館

「ライフ=ワーク」展では、広島の被爆者たちがその体験をもとに描いた「原爆の絵」(広島平和記念資料館蔵)を出発点に、自身の体験、生活、人生が色濃く反映する13作家の表現をあわせて紹介します。

 

Published by mizuho

文字遣い/探索士 ——夕霧に包まれ消えゆく島の名を知る術も無し凪の私は

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