今回は、日本語フォントの基本形、明朝体とゴシック体についてお話しします。
Google Fonts の説明をしたときに、明朝体とゴシック体を引き合いに出したのですが、そういえば、このふたつの違いをしっかり解説してないな〜、と思い至りました。
あるフォントが、明朝体なのかゴシック体なのか。
見れば、なんとなくわかる、という人は多いと思うのです。
じゃあ、具体的に何が違うのか? と訊かれて答えられるでしょうか。
実際に並べてみましょう。
明朝体(みんちょうたい)は、その名の通り、中国の明の時代ごろに使われていた文字を基にしたフォント。
なので、筆遣いを表現する、「ウロコ」があるのが特徴です。
小説の本文など、伝統や格調の高さを感じさせるフォントです。
ゴシック体は、もう少し幾何学的なかたち。
基本的には、横棒と縦棒の長さが同じになるように作られています。
読みやすく、現代的な印象を受けます。
もちろん同じ明朝体・ゴシック体の中でも、フォントによってその形は様々で、そこに個性が出て面白いところ。
街にあるさまざまな看板。
本屋さんに並んでいる本の表紙。
眺めながら、どうしてこのフォントを使っているのか? ということを考えると面白いです。
ちなみに、街にあるゴシック体の中には、線の角が丸い、いわゆる「丸ゴシック体」が多いことに気づきます。
なぜ、日本の看板には丸ゴシック体が多いのか?
気になった方は、こちらの本をどうぞ(笑)
No Comments