前回は、日本語フォントの基本形である明朝体とゴシック体についてお話ししました。
そして、ゴシック体には丸ゴシック体があることをお話ししました。
それなら、丸明朝体というものはないの?
はい、あるんです。
それが、カタオカデザインワークス(現・砧書体制作所)の丸明オールド。
※制作者の片岡朗さんが書かれた「文字本」(誠文堂新光社)の表紙から引用しています
明朝体の特徴である、ウロコのところが丸くなっています。
はじめて使われたのは、サントリーモルツの広告。
明朝体の伝統を活かしながら、まったく新しい丸明朝体というカテゴリーを作り出したフォント。
それが話題になり、今ではさまざまなところで目にすることができます。
たとえば、新しい東京土産として評判の、「東京カンパネラ」。
【東京のお土産】人気のお菓子は「東京カンパネラ」!
そして、ここでも。
あなたの思う福島はどんな福島ですか?
今日も生きていることに感謝。南相馬市出身、広報課の久保川です。
いつも福島県に心を寄せていただき、本当にありがとうございます。本日の全国紙朝刊をご覧になったでしょうか。県のクリエイティブディレクタ…
ふくしまから はじめよう。さんの投稿 2016年3月11日
東日本大震災から5年、全国紙朝刊に掲載された福島県の全面広告にも、丸明オールドが使われています。
実を言うと、これを知って、その想いに胸を打たれ、すぐにこの記事を書きたくなりました。
伝統と、新しさ。未来への挑戦。
そんな想いを伝えるのに、ぴったりなフォントです。
もう一つの丸明朝体、解ミン | 凪の渡し場
2016年4月5日 at 22:44[…] 丸明オールドは、丸明朝体という新しいカテゴリーのフォントだということをお話ししました。 […]