生まれてきてからいままで、重ねてきた時間。
それを、都道府県別などで、過ごした時間の長さに応じて地図に色分けしてみたらどうなるでしょう。
ふと、そんなことを考えました。
生まれ育った場所。
大学時代を過ごした場所。
社会人になり、いまも暮らしている場所。
この三つが、もっとも濃い色で表されるだろうことはすぐに想像がつきます。
それから、住んだことはないけれど、よく遊びに行く場所。
個人的には、偏愛する広島と、仕事でも行く機会の多い東京では、累積するとどちらが長いのか? が気になるところです。
実際に、手動で地図をつくることのできる「経県値」「経県マップというサイトがあります。
あるいは、iPhoneの写真アプリでは、写真を撮影場所ごとに地図上に表示することができますし、同じことが日記でできる Day One というようなアプリもあります。
もちろん、これだとスマートフォンを持っていなかったころの経験はカウントされないので、ちょっと寂しいですね。
この先、技術が進歩すれば、生まれた瞬間から位置情報を記録して、こんな地図が誰でも自動的に作れてしまうかもしれません。
こうやって地図を眺めていると、自分の人生経験を表しているようでおもしろいです。
ただ、これはあくまで「経験」を単純に数値にしたもの。
数えるほどしか行っていなくても思い出のある場所、あるいは、一度も行っていなくても思い入れのある場所だってあるかもしれません。
それは、経験を超えた、かけがえのない体験。
そして、まだ行ったことのない空白の場所を「行ってみたい」と眺めている、その瞬間も。
この先の未来に、未知の体験につながっていると言えます。
人生というのは、長い長い、時間と空間の旅。
いままでの、どこで過ごした瞬間も、きっとこれからのどこかにつながっていることでしょう。
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