もっと名古屋が好きになる! みんなのナゴヤくるり芸術祭

トリエンナーレで、いままでより頻繁に栄に通うようになり、街の変化に敏感になってきました。

 

よく通る道でも、短い間にいろんなイベントが行われていたり、お店が閉店したり、また新しい店ができていたり。

めまぐるしい、ともいえるけれど、その一瞬のあいだに立ち会うことができたと思うと、ちょっとうれしくなります。

 

今回は、そんなふとしたきっかけで知ることになったイベントをご紹介。

 

はじまりは、栄のセントラルパーク地下街。その北の端、桜通線久屋大通駅とを隔てる、長い壁面を利用したギャラリーがあります。

先週そこを訪れると、「つくし賞」という展覧会が行われていました。

100人の作家から「あなた」というテーマで作品を募集したコンペ展だそう。

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このギャラリーの展示は写真撮影OKのときとNGのときがあるのですが、ちゃんと作品ごとに撮影の可否が明示されていたのも親切。

ちなみにこちらは、わたしが気になった作品の一部。

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その近くでは、「つくし堂」という80名のクリエーターの作品を販売する特設ショップも。

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これをきっかけに、栄をはじめとしたさまざまな場所で、「みんなのナゴヤくるり芸術祭」というものが行われていることを知ったのです。

\みんなの/ナゴヤくるり芸術祭
すでに終了してしまったものも多いですが、現在は地下鉄伏見駅・大須観音駅近くのギャラリーで「つくし荘」が開催中。

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また、その近くの cafe re:Li さんでは明日 2016/09/18(日)まで「覚王山展」も開催されています。

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素敵な路上園芸。

 

栄から地下鉄で数駅、覚王山日泰寺の参道に位置する覚王山商店街。

雑貨屋や古本カフェなどの集まる覚王山アパートや、毎年秋に行われる覚王山ミュージアムなどで人気の街です。

 

今回の覚王山展では、少し時代をさかのぼったような、現実とは少しだけずれた覚王山商店街が再現されていました。

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実際に、むかし使われていたポスターだそう。ロゴやフォントに目を奪われます。

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戦前・戦後の「覚王山レトロMAP」をいただけたのもうれしい。これを片手に、また覚王山を歩きたくなります。

 

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お店を出ると、近くに、まだ現役の「素敵な名古屋の洋食屋さん」を発見。今回は行けませんでしたが、いずれ入ってみたい…!

 

まだまだ、わたしの知らない名古屋がある。もっともっと、この街を好きになる。

そんな気持ちにさせてくれる、もうひとつの芸術祭でした。

変貌する名駅で楽しむ、あいちトリエンナーレ2016

今回のあいちトリエンナーレ2016では、名古屋駅(名駅)地区でも作品が見られます。

まずは、セントラルタワーズ(ジェイアール名古屋タカシマヤ)から。

2016 なつやすみファミリーフェスティバル 第2弾
待ち合わせ場所として有名な金の時計、その北側から1Fに入ると、クローゼットの靴や衣装をモチーフにしたという佐藤翠さんの作品が8/22(月)まで展示中。

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また、トリエンナーレとは直接関係ないですが、12F(タワーズプラザレストラン街)には、レゴブロックでパックマンや名画を再現したアートが。こちらも8/31(水)までだそうなので、お早めに。

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そして、今年2016年の6月にオープンしたばかりのJPタワー名古屋(KITTE名古屋)。
KITTE名古屋(キッテ ナゴヤ)オフィシャルホームページ

将来的には、セントラルタワーズの西にできるJRゲートタワーとつながる予定ですが、ゲートタワーは2016年8月現在、まだ工事中。

今のところ、仮設通路を通るか、地下街(10番出口すぐ)からのアクセスが便利です。

 

仮設通路から行く場合、金の時計前から、エスカレーターで2Fテラスへ。

左手に、仮設通路への入口があります。冷房がないので、ちょっと蒸し暑い。

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吹き抜け部分には、なんともゴージャスな金のシャチホコ(GOLD FISH)がお出迎え。

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これはトリエンナーレの作品ではなく、もとからある祐成政徳さんの作品。

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奥のほうには、ちょっとしゃっちょこばった銀の置物が。これも名古屋駅の金の時計・銀の時計を意識しているのでしょうか?

 

ちなみに、その横では21日まで「名駅物語」と題して、名古屋駅周辺の歴史をふりかえるパネル展示が行われています。

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KITTE名古屋は名前の通り、名古屋中央郵便局の跡地にできたのですが、そもそも何故郵便局が駅前にあったのか?

それは、郵便物を鉄道で運んでいた時代の名残だそう。

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同じように、東京駅の丸の内口にも東京中央郵便局があり、先行して同じ「KITTE」という名前を冠した商業施設になっています。

東海道線で結ばれた、名古屋と東京のゆかりを感じます。せっかくなので、東名ロゴ比較も。

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さて、2F貫通通路を進み、ようやくトリエンナーレ作品にたどり着きます。

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森北伸さんの作品(N-67)。ちょっと案内がわかりにくいのですが、壁に埋め込まれたショーケースの中の彫刻がそれでしょうか。

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さらに奥まで進むと、窓にステンドグラスのような絵が。

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ほかにも、細かい調度品や内装が凝っていたり、個性的な雑貨屋や飲食店も多かったりと、何度も足を運びたくなるビルです。

 

どんどん変貌を遂げていく名駅地区。これからの未来を想像しつつ、アートを楽しみましょう。

人間の手がまだ触れないものづくり – 神の手・ニッポン展

今回はトリエンナーレとは直接関係ありませんが、近くで行われていた「神の手・ニッポン展」が予想以上におもしろかったので、ご紹介。
神の手・ニッポン展 | 東海テレビ

場所はテレピアホール。栄駅から地上に出て、芸術文化センターの南側を東に徒歩数分。

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コメダ珈琲が見えてきたら、目的地に到着です。この看板かわいいですね。

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「歯科」の筑紫オールド明朝に目を惹かれつつ、中に入ります。

 

館内の展示は撮影禁止でしたが、記憶に焼きつけたいと思うほど、繊細で精緻な作品ばかりでした。

物販スペースの一角に、唯一撮影可能なスポットがあったので、その魅力のひとかけらでも伝えられれば。

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ペーパーアーティスト・太田隆司さんの作品。

近寄ってみると、ひとりひとりの表情まで丁寧に紙で表現されています。

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島木英文さんのミニチュアハウス。

遠近法を取り入れた手法で作られたふしぎな空間。ずっとのぞきこんでいると、自分がその世界に入り込んでしまったような感覚が生まれます。

民家や商店のなかの小物も作りこまれていて、ディテールを探すのも楽しい。

広島の平和公園付近のお店を再現した「原爆で失われた記憶」も感銘を受けました。博物館に飾られるような復元模型ではなく、生きていた街が、そこにある。

 

 

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そして、個人的にいちばん好きだと感じたのが、SouMaさんの立体切り絵。

立体切り絵作家 SouMa ~ Agent WKHソリューションズ.Co.,Ltd – 切り絵作家SouMaのホームページ~お嬢な切り絵アート~WKHソリューションズ.Co.Ltd

一枚の紙から、一本のデザインナイフで切り出されたそれは、現実以上の存在感、立体感をもった純白の世界。

手にとって触りたい、でも触れない…。

 

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ほかにも、ビーズ織で作られた巨大な作品、ジオラマなどなど。

「神の手」という、ちょっとおおげさなタイトルをつけてしまうのも納得。人間の手による、人間の手に届かないようなものづくりを堪能できます。

 

テレピアホールでの会期は2016年9月4日(日)まで。

また、この展示は全国巡回されているようで、第二期も東京・目黒で11月から開催されるとのこと。今後も楽しみです。

 


思わず買ってしまったけれど、果たして作れるのかどうか(^^;

ドニチエコキップで、名古屋の観光とまちあるきを楽しむ

今回は、名古屋の地下鉄・市バスで使える一日乗車券、ドニチエコキップのご紹介。

 

名前のとおり、土曜と日曜に加え、祝日と毎月8日に使えます。

なぜ8日かって?それは名古屋市の市章が「八(まるはち)」だからです(^^)
尾張徳川家に由来するこのマーク、地下鉄やバス、街中のマンホールなど、いろんなところに隠れています。
まるはちを探すまちあるきも面白そうですね。

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ドニチエコキップの購入場所は、駅の有人改札や駅長室、自動券売機など。
バス車内でも買えますが、売り切れものことも多いので注意。終点が地下鉄駅の場合は「駅で買ってください」と、そのまま乗らせてもらえることもあります(笑)

通年で販売していますが、不定期に、何かのイベントを記念した図案のドニチエコキップも発売されます。これらは自動券売機では買えません。

いまほしいと思っているのは、8月11日からはじまる、あいちトリエンナーレ2016の記念きっぷ。
トリエンナーレを機に、他地域から観光に来られる方にもおすすめです。
(とは言っても、すぐ売り切れる可能性が高いのでご注意!)

とくに記念きっぷにこだわらないのであれば、事前に券売機で買うのが一番確実ですね。

注意としては、manacaなどのICカードの残高では買えないことと、土日祝・8日以外でも使える「一日乗車券」(少し高い)と間違えやすいこと。
「ドニチエコキップ」という名前のボタンを選びましょう。

買う日と使う日は別でも問題ありません。最初に改札に通したときに、日付が裏面に記録されます。

 

ドニチエコキップは一枚600円。
地下鉄の初乗り運賃は200円、市バスは共通210円なので、3回以上乗れば元が取れることになります。

また、美術館や動物園などの公共施設、飲食店での割引サービスもあります。自動券売機のそばに、よくパンフレットが置いてあります。

ただし、manacaを使った場合、市バスや他社線を乗り継いだときに80円が自動で割り引かれるシステムがあります。
SuicaやICOCAなど全国共通ICカードでも乗ることはできますが、この割引制度はmanacaだけ。

つまり、manacaを持っていて、割引を受ける施設に寄らないなら、経路によっては、ドニチエコキップを使うより安くなることもあります。

 

とは言っても、一日乗車券の効用のひとつは、旅程の自由度が上がることだと考えています。

途中で、何か面白いイベントを見つけて、寄ってみたい場所ができたとき。

あるいは、知らないところに脚を伸ばしてみたくなったとき。

きっぷを毎回買いなおす必要もなく、運賃を気にすることもなく、自由に行動できるというのは、行動するハードルがぐっと下がります。

ICカードが普及して、前者は解消されましたが、後者は今でも一日乗車券に利点があります。たった数百円の違いでも、心理的な抵抗が違うもの。
もちろん、名鉄など他社線は使えないので、逆に自由度が下がることもあるのですが、名古屋市内のまちあるきであれば、ドニチエコキップを使ったほうが楽しめるのではと思います。

 

そういう視点で「こんな一日乗車券があったらいいな」を考えると妄想も膨らむのですが、長くなったのでまたいずれ。

ドニチエコキップで、名古屋を思い思いに楽しんでみませんか?