丸明オールドは、丸明朝体という新しいカテゴリーのフォントだということをお話ししました。
では、丸明オールド以外に丸明朝体はないのか?
もちろん、あります。
その代表選手が、今回ご紹介する「解ミン」。
解ミン 宙 H | 書体見本 | モリサワのフォント
丸明オールドは右端のウロコが丸くなっていたのに対し、解ミンは左端も丸みを帯びているのが見分けるコツです。
また、丸明オールドのひらがなは、明治時代の夏目漱石「吾輩は猫である」の本を参考につくられています。
そこが味ではあるのですが、ちょっと時代がかっているところはあります。
解ミンのひらがなは、もう少し現代的な「解ミン 月」と、レトロな雰囲気を残した「解ミン 宙」との二種類があって、使い分けられるのが特徴。
モリサワから提供されているので、MORISAWA PASSPORT、TypeSquare などにも含まれていて、ライセンス的にも使いやすい。
このサイトでも、Webフォントで使わせていただいています。
ということで、このフォントも丸明オールドに負けず劣らず、いろいろなところで使われています。
小説でも。
デザートや菓子パンでも。
スーパーに行けば、驚くほど多くの解ミンが並んでいます。
パッケージに解ミンを使ったときと、それ以外のフォントを使ったとき、どれだけ売れ行きが違うのか…。
それは謎ですが、少なくともここに一人、解ミンを見つけたらつい買ってしまう客はいるので、多少の売上アップには貢献しているかもしれません、
「かわいい」だけでなく、「おいしそう」と感じさせるフォント、解ミンのご紹介でした。