そのエネルギー、内向き? 外向き?

内向型と外向型について、もう一度おさらい。

その主な違いは、エネルギーを自分の内側から得るか、外側から得るか。

 

内向型のエネルギー源は、充電式バッテリーにたとえられます。

自分の中に涌いてきたアイディア、感情といったものを貯めこんで、エネルギーに変えるイメージ。

 

これに対して外向型のエネルギーは、ソーラーパネル。

外に出て、太陽の光を浴びるように、まわりの人から直接エネルギーを得ることができる、とイメージしています。

 

でも、大事なことは、これはあくまでエネルギーの充電方法ということ。
貯めたエネルギーを使うときにも、同じ向きにする必要はありません。

エネルギーを充分に充電すれば、スマホやノートパソコンを安心して外に持ち歩くことができるように。
内向型であっても、エネルギーがあれば外に出て人と会うことにためらう必要はありません。

ただし、バッテリー切れにはくれぐれも要注意!

 

いま、自分はエネルギーを外に向けているな、内に向けているな、と意識してみるのも良いかもしれません。

自分は内向型だと思っていても、人と話していて楽しければ、外からエネルギーを得られることもある、と気づくことがあるかもしれません。

 

自分に合ったエネルギーの充電方法、放出方法を見つけてみてください。

 

内向型だからこそ、踏み出すことで世界が変わる – 一歩を踏み出すための道徳

内向型人間には外向型人間にはない強みがある。だから、そのままでいい—。

そうはいっても、引っ込み思案のままでいては、強みを生かすこともできないのでは?

変わるべきところと、変わらなくてもいいところ、それぞれあるのではないか。

 

わたし自身、そういう思いで揺れ動きつつ、なかなか考えがまとまらずにいましたが、この本で、それに対する答えを見つけることができました。

ほんとうの書名は「一歩」ですが、Amazonでは「1歩」になってしまっているのが残念(笑)

それはともかく。「道徳」というとなんだか堅苦しい印象を受けますが、中身はまったくそんなことはありません。

著者は長年小学校の先生をやられていた方なので、あえて「道徳」という言葉を使ったのだと思います。

もちろん、小学生のためだけの本ではなく、大人が読んでも多くの学びを得られます。

 

「はじめに」では、内向型と外向型のことがとてもわかりやすくまとめられつつ、冒頭の疑問に対する答えが語られます。

「今のままの君でいい」という言葉。

それは内向型という性向(性分)に対しては、たしかに正しい。
けれど、それを自分の状況を変えない、行動しない言い訳にしてはいけない。

 

では、どうやって一歩を踏み出すか。
それには大きく分けて「やる気」と「勇気」が大切になります。

「やる気」は向こうからやってくるものではなく、こちらから迎えに行くもの。

たとえば、本を読む気が起きなくても、数行だけでも読み始めてみる。

文章を書きたくないと思っても、とりあえずパソコンに向かってみる。

そうすれば、いつのまにか熱中しだすもの。
それを続けていけば、習慣化することもできます。

 

「勇気」も同じで、思い切って自分の心に「火をつける」。

とくに、内向型にとっては、不安や考えすぎが先に立って「火を消す」ことを選びがち。

でも、それは人生の中で出会う分かれ道かもしれません。

無数の分かれ道の中で、火を消す道を進むのか、火をつける道を進むのか。

それによって、まったく違う人生が待っているとしたら。

ちょっと恐ろしい気もするし、ワクワクする気もしますよね。

 

一度しかない人生。

もし、その最後に「もっとおもしろいことをやっておけば良かった」と思うのだとしたら、本当に取り返しのつかない後悔。
それを思ったら、いま一歩を踏み出すことは、なんでもないこと。

それが、この本で言うところの「先取り後悔」。

どうしてもポジティブになれないのなら、むしろもっと悪い状況を考えて、そうならないようにする。これもひとつの考え方だと思います。

 

本の後半は、人とつながる、社会と関わって生きるための章。

これもまた、内向型だからこそ実感することでもあるのですが、長くなったのでまたの機会に。

 

今日からさっそく一歩を踏み出すことで、明日からきっと、世界は変わる。

人の想いにふれる旅 – 瀬戸内国際芸術祭

BS朝日「人生を変える7日旅」、平井理央さんが巡る瀬戸内国際芸術祭。

 

前半の感想はこちら
後半は、男木島・女木島・豊島を巡る旅。

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過疎化に悩む男木島では、芸術祭をきっかけに若い世代の移住者が増えたといいます。

そんな島で、私設図書館の設立や、休校になった小学校の復活運動に取り組んだ人に出会う平井さん。

【全国から応援、蔵書は3500冊】男木島図書館がオープンしました!移住相談窓口も Ogi island library
また、違法産廃問題に揺れた豊島では、島の農業を再生するため、イチゴのハウス栽培に取り組む人に出会います。

 

何かを好きな気持ちは、伝えようとしなくてもすごく伝わってくる」という言葉が印象的でした。

 

人見知り、内向型であっても、思いきって聞いてみれば、その人の想いをわかちあえる。
内向型だからこそ、想いを深くわかりあえる。

人生も旅も、そうやってさまざまな人の想いにふれることのくりかえしなのだと感じました。

 

そして、また行きたいと思える場所ができる。

また会いたいと思える人ができる。

 

それは、とても素敵なこと。

 

2016年の瀬戸内国際芸術祭、夏会期は7月18日(月)から9月4日(日)まで、秋会期は10月8日(土)から11月6日(日)まで。

わたしも、ぜひまた訪れたいと思います。

 

きっと、特別な思い出ができるはず。

(追記)そのほかの瀬戸芸の記事は、こちらからどうぞ。


人生が変わる? 人見知りの一人旅 – 瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内海、香川県の島々を中心に開かれる現代アートの祭典・瀬戸内国際芸術祭。
瀬戸内国際芸術祭 2016

その瀬戸内国際芸術祭、通称「瀬戸芸」(セトゲイ)を、フリーアナが旅人となって訪れるという番組がBS朝日で放映されていました。

 

BS朝日 – 人生を変える7日旅
元フジテレビ・アナウンサーの平井理央さんは、実は人見知りの性格だといいます。
大学のころの一人旅では誰にも話しかけられず、人見知りを克服するために旅に出たいというのが番組の趣旨。

この記事では、第1回放送の感想をご紹介します。

それ以外の、瀬戸芸の記事はこちらをどうぞ。

 

このブログ的には、人見知りとか内向型は「克服する」というものではないという立場ですが、そういう視点でも、瀬戸内を旅先に選んだのはぴったりだと思うのですよね。

それは、前回・前々回の瀬戸内国際芸術祭に参加した自分の経験から。

行くさきざきで、自分から話しかけられなくても、向こうから話しかけてくれる人がたくさんいたのです。

 

島に住む人であったり。

同じように一人旅をする参加者であったり。

 

いい意味で、たがいの距離感が近い。

 

個人的には、香川から広島・愛媛にかけては、日本の中でも、もっとも人当たりの良い性格が多い地域のひとつではという印象です。

温暖な瀬戸内海式気候のおかげという仮説を立てていますが、個人の感想であり統計的な裏付けはありません(笑)

 

瀬戸内国際芸術祭にしても、けっしてアートだけで成り立つものではありません。

今回の放映で平井さんが訪れた直島・男木島。
規模や歴史の違いはありますが、どちらもアートと地元の人々の暮らしが融合しています。

 

坂が多い男木島で、住人のためにひとつひとつ特製の乳母車(オンバ)を作るオンバ・ファクトリー。

男木島

男木島

 

直島で、旅人のためにたったひとりでボランティアをはじめた島の有名人・立石さん。

普通の民家の庭にどんどん入っていって、住人に約束を取りつける行動力に目を見張ります。

 

普通の観光地とも違う、ふしぎな場所。

瀬戸内海

 

番組としてどういう締め方になるかわかりませんが、この瀬戸内なら、人生が変わるような経験をしてもおかしくないと思います。
わたし自身、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートやまちあるきが本格的に好きになったので。

 

人見知りであっても、踏み出してしまえば、楽しいことは世界に満ちている。

 


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刺激に敏感すぎる自分に振り回されずに生きる方法

内向型人間は、刺激に対して敏感な気質をもっている。

このような人を、HSP=「Highly Sensitive Person」とよぶそうです。
自分がHSPだとしたら、どうすれば良いのか。

そんなことをぼんやり思って本屋さんに行き、本棚を眺めていたら、こんな本を見つけました。

 

読んでいると、HSPは日本の医学界では認められていないとか、超能力的な力をもつ人もいるとか書かれていて、おおっ…と思ってしまうところもあるのですが (^^;
(理系なので、そういう科学的でないことを言われると引いてしまうのです。です)

 

でも、刺激に敏感なことで生きづらさをおぼえているときの対症療法として、とても参考になると思ったのでご紹介します。

まず何よりも大事なのは、自分を知るということ。知ろうとすること。

ひとくちに内向型人間、HSPといっても、もちろんその程度はさまざま。
本に書かれているチェックリストを自分に照らし合わせてみても、○がつくものもあれば、そうでないものもあります。

以前『内向型人間のすごい力』から引用したチェックリストは、たまたまわたしが○をつけたものをピックアップしたので、また違ったタイプの内向型人間の方もいると思います。

 

したがって、自分個人の特徴、傾向をしっかり知る、そうして、自分に合った対処法をみつけていくのが大切です。

 

そのために活用したいのが、ふりかえり

わたしは、コボリジュンコさんのワークショップに参加したことをきっかけに、100年日記というものをつけています。

名言コツコツ

この100年日記で、毎日のなかで幸せだと感じたこと、失敗から学んだことを書きとめておくということをしています。

 

たとえば、人混みの中で疲れてしまったこと。

たとえば、季節の変わり目に体調を崩しやすいこと。

 

読み返すことで、自分がどんな刺激に弱いのか、どうすれば良いのかが見えてきます。

 

また、「幸せだと感じたこと」を書きとめることも、どうしても辛いことがあって落ち込んだときに、気持ちを切り替えるきっかけになります。

 

『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』のなかでは、プラス思考ではなくて、プラス感情を大事にする、と書かれています。

落ち込んだときに、とくに考えすぎてしまう内向型人間にとっては、無理に思考を変えるよりも、感情を上向かせるほうが楽になれそう。

 

 

ほかにも、いろいろなふりかえりの手法があるので、それこそ自分に合った方法を見つけてみてください。

そして、刺激に敏感すぎる自分でも大丈夫、と言えるようになれますように。