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文字遣い/探索士 ——夕霧に包まれ消えゆく島の名を知る術も無し凪の私は

他県人の視点から見た広島の魅力 – 広島はすごい

「広島県究極のガイドブック」をもらいに、栄に行った日。
ついでに覗いた本屋さんで、なんともストレートなタイトルの新書を見つけました。

著者は日本経済新聞社の広島支店長。北九州出身で、大学からは東京で暮らしていたといいます。

広島に赴任して一年でその魅力に取り憑かれ、アウトサイダーの視点から本書を出版したそう。まさか、このブログの広島偏愛シリーズと、コンセプトがほぼ一致する本が現れるとは(笑)

 

ブログでも取り上げたパン屋さん・アンデルセン

2016年現在、セントラルリーグのペナントレースを独走中の広島東洋カープ。

個性的なクルマづくりが評判を呼ぶマツダ。

そんな現代の有名企業・団体のエピソードをはじめ、戦国時代に瀬戸内海を制覇した村上水軍などの歴史から、広島人の気質を読み解いていきます。

 

とくに好きなのは「へじゃがのう(それはそうだが)…」という広島弁が語られるくだり。

これは、庄原市で人間幸学研究所を主宰する和田芳治さんの口癖とのことです。

このことばには、常に物事の対極を考える、世間で常識とされていることを別の視点から考えてみるという姿勢があらわれています。

実際に広島が地元の方からすれば「それは違う!」と言われかねないのではという気持ちもありつつ、このような本を書きたくなってしまう人がいて、実際に出版されてしまうほど、ふしぎな魅力にあふれた街なのだと思います。

 

あっ、ただですね。

名古屋人としては、家電量販店・エディオンの前身はデオデオだけじゃなくてエイデンもですよ! とだけは言わせてください(笑)

グループ沿革|企業情報|家電と暮らしのエディオン

エディオングループは、「買って安心 ずっと満足」のコーポレートメッセージのもと、お客様から安心と信頼をいただける企業として、企業価値の向上に努めてまいります。店舗数家電量販店ナンバー1 日本各地に1,200店舗を越える家電流通ネットワークのエディオングループ

 

未読ですが、和田さんの著書も読んでみたくなりました。これもまた、常識を逆手にとったタイトルで気になります。

 

I(アイ)を知り、愛を知る – 野望の会 in 名古屋 feat.cotola 〜どえりゃー魅力がだだ漏れとる!編〜

今回は、2016年7月2日に開催された「野望の会 in 名古屋 feat.cotola 〜どえりゃー魅力がだだ漏れとる!編〜」に参加しての感想を。

講師は、プロフェッショナルコーチ・大下千恵さん。

ただし、野望の会というのは、講師の話を聞くスタイルではなく、参加者自身がたがいの野望を語り、聞くというもの。
詳しくは、cotola(現・イベトラ)を主催するみやさんのサイト・みやの宝箱をご参照ください。

みやさんは、実はわたしがブログをはじめるきっかけをくれたり、人生を変えるほど影響を受けているといっても過言ではない、尊敬している人なのです。
そんなみやさんが推す「野望の会」が名古屋で開催されるとあって、告知があったその日に、真っ先に申し込みました(^^)

 

そんな野望の会。結論から言って、今までに経験したことのない楽しさ・喜びを感じることができました。

4人ほどのグループに分かれて、一人3分間、自分の野望を語る。他の人(テーブルメイツというのだそう)は、その話を全力で受け止め、感じたことをカードから選ぶ。

テーブルメイツは、あえて知り合いが固まらないようにグループ分けされたとのことですが、ほぼ初対面の相手に対して話をするのは、ほんらいわたしのような内向型の人間には難しいこと。

けれど、野望の会では、ルールの力を強制的に借りることで、壁を破ることができます。

最初と最後で、打ち解け感がまるで違うと言われたのが印象的でした。

一回のセミナーでここまで打ち解けられることはなかなかないので、内向型人間にとってもオススメできる会だと思います。

 

わたしのグループでは、なにげなく発した言葉から「愛」というカードが選ばれて盛り上がる一幕も。

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話をして、フィードバックをもらうことで、いままで気づかなかった内面にふれることができます。

自分のことを知ること。

愛を知ること。

うれしさで感極まり、人前で思わず泣きそうになってしまいました。

最後は、テーブルメイツから一枚ずつカードを贈られます。
わたしがいただいたのは、こちらのカード。

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とくに、いままで自信というものがあまりもてなかったので、自信のカードをもらったことが意外でもあり、うれしくもあり。

主催者のみなさんと、テーブルメイツのみなさんに感謝を。

おまけ。

会場となった国際センターのロゴ。なかなかかわいいです(^^)

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ドニチエコキップで、名古屋の観光とまちあるきを楽しむ

今回は、名古屋の地下鉄・市バスで使える一日乗車券、ドニチエコキップのご紹介。

 

名前のとおり、土曜と日曜に加え、祝日と毎月8日に使えます。

なぜ8日かって?それは名古屋市の市章が「八(まるはち)」だからです(^^)
尾張徳川家に由来するこのマーク、地下鉄やバス、街中のマンホールなど、いろんなところに隠れています。
まるはちを探すまちあるきも面白そうですね。

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ドニチエコキップの購入場所は、駅の有人改札や駅長室、自動券売機など。
バス車内でも買えますが、売り切れものことも多いので注意。終点が地下鉄駅の場合は「駅で買ってください」と、そのまま乗らせてもらえることもあります(笑)

通年で販売していますが、不定期に、何かのイベントを記念した図案のドニチエコキップも発売されます。これらは自動券売機では買えません。

いまほしいと思っているのは、8月11日からはじまる、あいちトリエンナーレ2016の記念きっぷ。
トリエンナーレを機に、他地域から観光に来られる方にもおすすめです。
(とは言っても、すぐ売り切れる可能性が高いのでご注意!)

とくに記念きっぷにこだわらないのであれば、事前に券売機で買うのが一番確実ですね。

注意としては、manacaなどのICカードの残高では買えないことと、土日祝・8日以外でも使える「一日乗車券」(少し高い)と間違えやすいこと。
「ドニチエコキップ」という名前のボタンを選びましょう。

買う日と使う日は別でも問題ありません。最初に改札に通したときに、日付が裏面に記録されます。

 

ドニチエコキップは一枚600円。
地下鉄の初乗り運賃は200円、市バスは共通210円なので、3回以上乗れば元が取れることになります。

また、美術館や動物園などの公共施設、飲食店での割引サービスもあります。自動券売機のそばに、よくパンフレットが置いてあります。

ただし、manacaを使った場合、市バスや他社線を乗り継いだときに80円が自動で割り引かれるシステムがあります。
SuicaやICOCAなど全国共通ICカードでも乗ることはできますが、この割引制度はmanacaだけ。

つまり、manacaを持っていて、割引を受ける施設に寄らないなら、経路によっては、ドニチエコキップを使うより安くなることもあります。

 

とは言っても、一日乗車券の効用のひとつは、旅程の自由度が上がることだと考えています。

途中で、何か面白いイベントを見つけて、寄ってみたい場所ができたとき。

あるいは、知らないところに脚を伸ばしてみたくなったとき。

きっぷを毎回買いなおす必要もなく、運賃を気にすることもなく、自由に行動できるというのは、行動するハードルがぐっと下がります。

ICカードが普及して、前者は解消されましたが、後者は今でも一日乗車券に利点があります。たった数百円の違いでも、心理的な抵抗が違うもの。
もちろん、名鉄など他社線は使えないので、逆に自由度が下がることもあるのですが、名古屋市内のまちあるきであれば、ドニチエコキップを使ったほうが楽しめるのではと思います。

 

そういう視点で「こんな一日乗車券があったらいいな」を考えると妄想も膨らむのですが、長くなったのでまたいずれ。

ドニチエコキップで、名古屋を思い思いに楽しんでみませんか?

さくらのレンタルサーバで、モリサワの日本語Webフォントが無料で使える!

以前、モリサワの日本語Webフォントサービス「TypeSquare」をご紹介しました。
このサービスでは、無料で一種類だけフォントが使えるというのが特徴ですが、見出し・本文など、複数のフォントを使いたいというシーンは多いと思います。

そんな中、なんと、さくらインターネットの提供する「さくらのレンタルサーバ」では、モリサワと協同し、30種類のフォントを無料で使えるようになりました。

そして、幸運なことに、このブログ「凪の渡し場」も、さくらのレンタルサーバを使っています。

実はブログ開設のとき、他のレンタルサーバとも比較して迷ったのですが、今回ほど、さくらインターネットにしておいてよかったと思うことはありません。

もちろん、けっしてステマではありませんよ(笑)

むしろ、これを機会に、ほかのレンタルサーバでもさまざまなWebフォントサービスとの提携が広がっていくことを期待しています。

さて、ではさっそくブログ運営者向けに、試したかぎりの使い方をご紹介。
詳しくは公式FAQも参照ください。

ブログ運営者以外の方は、フォントテーマによってどんな違いが生まれるか、スクリーンショットだけでもご覧ください。

Webフォント利用ドメインの設定

まず大事なことは、Webフォントは一つのドメインでしか使えないようです。
サブドメインや、独自ドメインを運用している方は、コントロールパネルにログインして、Webフォントを使いたいドメインを選んでおきます。

プラグインの有効化

次は、Wordpressの管理画面でプラグインを有効化します。

新規に契約した人は、Wordpressをインストールする際に自動でプラグインがインストールされるようですが、既に運営中の場合、「TypeSquare Webfonts さくらのレンタルサーバ」という名前のプラグインをインストールして有効化します。

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プラグインの設定

プラグインを有効化すると「TypeSquare Webfonts」というメニューが設定に現れます。

フォントテーマ設定」で、ブログ全体のフォントテーマを選ぶことができます。
フォントテーマを更新する」をクリックすると、すぐにブログに反映されます。

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フォントテーマによる違い


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ファッション」を選んでみると、こんな感じ。見出しは以前も使っていた「解ミン 宙」がB(ボールド/太字)になったものなので、けっこう似た雰囲気になっていますね。


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小説」だと、こう。見出ミンとA1明朝という組み合わせ、本当に書籍でよく見られる明朝体を再現できるのは感動的です。


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最後に「モダン」。見出しのすずむしフォントがめちゃめちゃかわいいですね!(^^)

上級者向けのカスタマイズ

見出し、リード、本文として設定するクラス(タグ)をカスタマイズすることもできます。

たとえば、標準では h1,h2,h3, entry-title タグが「見出し」と認識されますが、このブログでは記事中のサブセクションにh3タグを使っているので、h3タグは「見出し」ではなく「リード」のフォントを適用してみることにしました。

カスタムフォントテーマ」では、各クラスに適用されるフォントを自由に組み合わせてカスタムのテーマを作ることもできます。

また、「フォントテーマ個別表示設定」を「表示する」にすると、個別の投稿ページでテーマを切り替えることができます。

このブログのように複数のジャンルで記事を更新している場合、記事によっては、デフォルトで設定したテーマは合わない…ということもあるので、そういうときに重宝しそうです。

ちなみにこの記事は「ニュース」を選んでみました。

要望としては、カテゴリごとにテーマを設定できるようになると便利かもしれません。

これから、ますます日本語Webフォントの世界が広がりそうです!


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よみがえる活字の記憶 – 文字の母たち

「若者の活字離れ」というのは、もはや使い古された表現ですが、若者でなくても、本当の「活字」…活版印刷に使われていた金属活字に触れたことのある人はどれくらいいるでしょうか。

この本は、そんな活字の記憶をたどる写真集。

あいちトリエンナーレ2016の芸術監督を務める港千尋さんの作品です。
トリエンナーレつながりで、愛知県芸術文化センターにある本屋・ナディッフ愛知で特集が組まれていて見つけました。

パリ・フランス国立印刷所と、東京・大日本印刷。
それぞれに眠る金属活字の姿とともに、東西の文字の記憶をさかのぼっていきます。

もともと、中国で生まれた印刷技術。

それがヨーロッパにつたわり、グーテンベルクによって活版印刷が普及したというのはよく知られています。
フランス国立印刷所には、それ以降の書体の歴史が刻まれています。

フランソワ一世のために書体を製作したガラモン。
皇帝ナポレオンの命を受けたフルマン・ディド。

それらの活字は、 Garamond、Didot という名前のフォントとして復刻され、今も使われ続けています。

 

そして、ヨーロッパで作られた漢字の活字も。

本の表紙にあるように、見慣れたデザインとは少し違ったふしぎな印象を受けます。

 

さらに、活字は幕末〜明治の日本に、ふたたび東洋に戻ってきます。

今見慣れた明朝体には、そんな時間と空間を旅した活字の記憶が息づいています。

 

ところで、活字を目にしたことがある人なら、まずその小ささに驚くことと思います。

考えてみれば当然のこと、フォントであれば拡大縮小は自由ですが、活字であれば印刷するものと同じ大きさでなければいけません。

本文やルビのような小さな文字を彫る、彫刻師の仕事についても触れられています。

めったに使われない特殊な文字を、その場で彫っていく「直彫り」という作業。

「身体感覚」と表現されていますが、コンピュータ上のフォント制作とはまた違った想いが込められているように感じます。