Google Fonts がマテリアルデザインを採用してリニューアル

以前に紹介したWebフォントサービスのGoogle Fonts。

それがリニューアルしたということを知ったので、さっそく試してみました。

こちらが以前の Google Fonts

Google Fonts - Choose

そして、こちらが新しい Google Fonts

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各フォントのサンプルが大きく表示され、右のパネルで検索・フィルタリングすることができます。

使いたいフォントの横の「+」をクリックすると、画面の下にツールバーが出てきます。

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これをクリックすると、すぐに埋め込み用のコードが表示されます。前よりも流れがスムーズで、使いやすくなっていますね。

 

サンプルのテキストは好きな文字列に編集することができます。

ちなみに今のところ、やっぱり日本語対応フォントは提供されておらず、日本語を入れると文字化けしてしまいます。

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Google Fonts : Early Access のページはまだリニューアルされていませんが、変わらず Noto Sans Japanese を利用することになります。

 

 Google Design ブログによると、マテリアルデザインというGoogleの新しいデザイン手法に従って作られたそうです。
Reimagining Google Fonts

より楽しくフォントを選ぶことができるようになった Google Fonts の紹介でした。

書体デザイナー 藤田重信 – NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

筑紫書体などを生み出してきたフォントワークスのデザイナー、藤田重信さん。その藤田さんの仕事に迫る番組が放映されました。

藤田重信(2016年6月13日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 

実際にフォント製作の現場を見て、あらためて何万という文字をデザインするのは、気の遠くなるような作業だと感じます。

しかも、一字が完成したと思っても、他の文字と組んだときに不自然な部分を修正する必要が出てくる。

そうなると、また別の文字が気になって…という、精緻に組み上げられたパズルのような世界。

 

そんな作業の中でもフォントの個性を保つために、「ためらわずに振り切る」ことで突き抜けたデザインをしていく。

「異端」と言われていますが、文字通りのプロフェッショナル。

 

開発中の書体をTV取材で公開したり、ブックデザイナーの祖父江慎さんや字游工房(競合他社!)の鳥海修さんに見てもらうというのも驚きです。

鳥海さんいわく、自身の「引き算」のデザインに対して藤田さんのデザインは「足し算」。

 

もともと、昔の文字に見せられてフォントに目覚めたという藤田さん。

たとえ今最先端の文字を作っていても、そこには過去何十年、何百年と「日本語の文字」を使ってきた人たちの思いが込められています。

 

だから、最終的にはひとりでデザインしたとしても、けっしてひとりだけの文字ではない。

もちろん、フォントがリリースされ、多くの人に使われることで、さらに未来まで、その文字は残っていくという夢があります。

 

デザイナー、クリエーターという仕事の奥深さを感じました。

 

 

丸の内・丸ゴシック探索

まちあるきの楽しみ方はいろいろありますが、そのひとつに、風景の中から一定の縛りで何かを探すというものがあります。

今回は、街中のフォント(文字)の中でも、よく見かける丸ゴシック体を見つけてみます。丸ゴシック体だけに丸の内。

 

あっ、丸の内といっても東京ではなく、名古屋の丸の内です(笑)

 

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まずはこちら。名古屋市営地下鉄・丸の内駅。

ほとんどの出入口は新しい角ゴシックの看板に付け替えられていますが、なぜかここだけ、古いタイプの丸ゴシックが残っています。

 

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駐車場の看板。とくにまるまるとしてて、かわいい。

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はんこ屋さんの各種取り扱い商品、全部丸ゴシック。もちろん、実物は他のフォントも選べるはず!

 

 

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欧文フォントも丸ゴシック風味。「旧名称」が角ゴシック体なのがおしい。

というか、ビルの正面に旧名称が併記されているの、はじめて見ました。YHって何の略でしょう…。

 

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まさに、ワンダーMARUNOUCHI! な、まちあるきでした。

 

文字と印刷の歴史にふれる – 印刷博物館

はるか昔、人々がたがいの言葉を伝える手段として発明した文字。

それから、その文字を書き残す手段はさまざまに移り変わってきました。

 

紙が発明され、筆やペンが生まれ。

やがて印刷が発明され、活字が登場し。

コンピュータが発明され、フォントが身近なものとなり。

 

そんな文字と印刷の歴史にふれることができるのが、東京にある印刷博物館。

 

地下鉄の後楽園駅から西に10分少々。

またはJR・地下鉄の飯田橋駅から、北に10分少々。

地図を見たらJR飯田橋駅の西側にあるので西口から出たのですが、東口のほうが近いようです(^_^;

 

道中にTOPPAN(凸版印刷)の看板が出ているので、それほど迷わずにたどり着けました。

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こ、これは、凸版印刷のパイロン!(^_^)

トッパン小石川ビルの中を抜けていくと、古今東西の文字で彩られた素敵な看板が見えてきます。

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入場料は一般300円。

館内は撮影禁止でしたが、昔の貴重な印刷物、印刷機から写植機まで、文字と印刷にまつわるあらゆるものが凝縮された展示で、とても見ごたえがありました。

訪れたときは予定が合いませんでしたが、実際に活版印刷を体験できるワークショップや、ガイドツアーもあるようです。あこがれのベントン彫刻機が!(笑)

また、1Fのギャラリーでは「見せ方の進化- 仮想現実の世界まで」と題した企画展が6/5(日)まで開催中。(こちらは入場無料)
印刷だけでない、これからの表現技術として、ARやVRが紹介されていました。

 

文字好きだけでなく、紙ものや印刷に関心がある方も楽しめる博物館。

機会があればぜひ足をお運びください。

迷わず使いわけたい! 筑紫A丸ゴシック・筑紫B丸ゴシック

ヒラギノ角ゴのお話をしたとき、Mac の最新OS El Capitan ではちょっとだけグレードアップしていると書きました。

実はそれだけではなく、新しい日本語フォントがいくつか追加でインストールされています。

そのうちのひとつ…いや、ふたつが今回紹介する、筑紫A丸ゴシックB丸ゴシック

 

本の表紙などでもよく見かける、使い勝手のいい丸ゴシック体です。