東京の本屋さんの話題が続きましたが、関西にもパワフルで個性的なお店がたくさんあります。
今回は、そのひとつ「シカク」さんのご紹介。道中のまちあるきがあまりにも面白かったので、前の記事とはテンションを変えてお送りします(笑)。
シカクは、自主制作の書籍やリトルプレスを扱うお店として2011年に梅田の近く・中津にオープンしたそうです。
2017年7月、此花区に移転して「此花シカク」となったばかり。
シカクが語る「リトルプレスの現在」 第1回|Zing!
リトルプレスを中心に、さまざまなインディーズ出版物を扱う大阪のセレクトショップ「シカク」がリトルプレスの魅力を発信する連載企画。第1回は、はしゃ『フィリピンではしゃぐ。』や金原みわ『さいはて紀行』などを紹介します。
シカク/ハッカク/シカク出版総合ページ
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最寄り駅は阪神電気鉄道・阪神なんば線の千鳥橋駅。大阪難波駅からは5駅、10分ほどで着きます。
駅前は大規模な工事中。
南に歩くと、住宅街と昔の商店が並ぶ、路上観察にうってつけの街並みに期待が高まります。
え、まさか麗子さんでは…?
LOVEの書体に、まさに一目惚れ。
こちらも喫茶…風の恋人と書いて「ふれんど」!! フレンドなら友達でしょ…大好き。
あとかたのパイロン。
数分歩いただけでこれだけの収穫。すごいまちです。
そして此花シカクにやってきました。
「ねこの飛び出し注意!」と書かれているので緊張しながら扉を開けたのですが、ねこはいませんでした。猫本屋ではなかったです。
しかし店内は、これまで入ったどんな本屋さんにも見かけなかった本が大量に。
日本には、まだまだ、こんなニッチなテーマに興味のある人がいて、それを本というかたちにするとこうなるのか…!
胸が熱くなります。
「八画文化会館」のバックナンバー(1号以外)など、商業出版もツボを突いた品揃え。
ひとりしきり唸って購入する本を絞り込み、店をあとにします。
駅前まで戻る途中、何やら素敵な商店街(八画文化会館さん命名、栄光のアーチ)が目に入ります。
これは行くしかありません。
「タイポさんぽ」や「よきかな ひらがな」を読んだ人ならわかるはず…。「マ」と「ヤ」を同じ骨格で作ろうとして、縦棒も全部揃えているという詠み人の丁寧な仕上げが…。
「毎週火曜日デンチ入替へサービスの日」ですって! 行かなくちゃ! 雨の日は休みなので気をつけて!
と、良き文字に導かれて、思わず商店街を抜けて隣町まで来てしまいました。
フジサイクル、日の丸に富士山のロゴが素敵です。
埋め立てられた川の真ん中に、ぽつりと小さな黄色いパイロン…謎すぎます…。
一瞬、時間も空間も飛び越えて、異次元に来てしまったのかと思える、そんな暑い夏の日でした。
この記事を読んで、まちあるきの底知れない魅力を一端でも感じていただけた方は、ぜひ「此花シカク」へ。さらなるディープな世界があなたを待っているはずです。